前章までのお話で、「なりたい自分」という軸を中心に「何をしたいか」「何故したいか」「どうなりたいか」を整理出来たことと思います。

今後は面接や条件交渉などに進みますが、10章11章でお話をした「情報収集」の追加をこの章ではお話します。前回までは情報収集の方法は主にネット関係が多かったですが、今回は「生の声」に特化しています。以前も申し上げましたが、新卒の就職活動の時の「OB訪問」のような、実際の社員に会う機会が転職活動では少ないので、それを自ら作り出し活用する方法をお話します。

■OB OGを募ってみる

新卒採用の時と同様に自分の付き合いのあるルートからその会社、若しくは同じ業界で働いているOB、OGを探し見るのがスタンダードな探し方です。今の会社の人に転職活動をしている事を知られたくなければ学生時代のサークルや部活、ゼミなどの繋がりから探すのが良いでしょう。

他には、大学でお世話になった教授や講師はいませんか?その方々は何十年にも渡り教えて子がいますので、繋がりがある方が多いです。しかも、その紹介であれば同じ大学と言う事で学歴を同じなので、志望する会社が似通ってくる傾向にもあります。

高校時代の教師でも勿論良いです。工業系や商業系など専門の学校は特に繋がりが強く、業界が絞られてくるので是非一度聞いてみましょう。

■SNS

就職の斡旋や転職の斡旋をSNS上で行っている会社も多いです。例えば「○○という会社の方が来て話をしてくれるから興味のある学生、もしくは転職者は無料で出席できます」のような形式です。これを開催している会社は、こういった会で集めた学生や転職希望者を他企業に紹介することによってフィーを得ています。

つまり、出席するだけであれば無料開催されているケースも多いのです。主に新卒の学生をターゲットにしている会が多いですが、転職希望者を集めている場合もあります。空きがあれば、学生対象とは言え社会人も可能になる場合もあるので、気になる方は是非チェックをしてみてください。

■エージェント

エージェントに依頼する方法もあります。勿論、エージェント側は仕事で得た個人情報を使う事は絶対にありません。しかし、転職活動を通じて親密になり、プライべートで連絡を取り合っていたり、定期的に状況を報告してきたりと、意外と担当した転職者と繋がっている事も多いです。

勿論、自分の担当の人がそもそも過去の転職者と今繋がりがあるかは分からないですし、あったとしても自分の希望している会社や業界の方であるとは限りません。しかし、もし合致した場合には、同じ転職希望者であるので、業界や会社の内情以外にも、面接のコツや職歴書の書き方のコツなどを、実体験を元にアドバイスしてくれるかもしれません。

是非活用しましょう。但し、エージェントはそこまでする義務はないので、紹介出来る相手がいないのが普通という感覚でいましょう。

■まとめ

このお話は、自分でネットや書籍で出来る限りの情報収集はしていることが前提です。ただ、やはり生の声は、リアルな熱があり、ネットや書籍では中々つかみにくい「会社の雰囲気」が分かる点が一番の利点です。

ただ、一点注意点は「その方の意見は、一意見であって、会社全てを語っているワケではない」という点です。当然、実際に働いている方の声なので、会社の雰囲気や仕事量、収入までも現実に近いと思います。しかし、「部署が変われば」「上司が変われば」会社で自分を取り巻く雰囲気は変わりますし、年齢や役職によって収入、責任の重さは変わってきます。

従って、ネットの情報や書籍の情報と同じく、あくまで「参考」でお聞きください。どうしても気になる点があれば、面接の時に「現役社員の方と会う機会がありまして、○○と仰っていましたが実際はどうでしょうか?」と質問をしてみると良いでしょう。

繰り返しですが、情報収集を含めて転職活動は「面接に通る事」が目的ではなく、「転職した後に活き活き働けるか」が目的です。OBの話を聞くときにも「面接で通るため」に聞くのではなく、「自分がその会社に入ったら活き活き働けるか」という点を重視して色々聞いてみると良いでしょう。