さて、いよいよ面接で合格を貰ったら条件交渉の詳細に入っていきます。別の章でも申し上げた通り、例え面接中でも勤務地や収入の希望は言った方が良いです。それらをまとめて本章でお話いたします。

■条件交渉とは

そもそも条件交渉とは何でしょうか。「交渉」と聞くと何やら大げさなものに聞こえますが、簡単に言うと「収入や勤務地、勤務形態などを企業と話合う事」です。欧米に比べ日本は、一社員が仕事の内容等を企業に意見したり、交渉したりという風土がありません。しかし、(新卒の就職活動もそうですが)転職活動とは「企業が欲しい人材を選ぶ」という側面と、「転職希望者が企業を選ぶ」という側面があります。つまり、転職者側も企業に対して条件を通す権利があるのです。

勿論、傲慢な態度で臨めと申し上げているワケではなく、自分の譲れないポイントはきっちり企業に主張するべきという事です。それは面接過程でも構いません。むしろそれを双方合意の上でないと入社後ギャップが生まれ、企業にとっても転職者にとっても良い結果にはならないのです。

■具体的項目

それでは具体的項目についてはお話いたします。

・年収について

年収については「500万円~600万円」のように幅広く記載している企業が多いです。職種によって年収が大きく異なることもあります。そもそも年収を考える時には「今の仕事よりも年収を上げたい」など、現在の年収ベースで考える方が多いです。その時の注意点は「福利厚生を加味して考える事」です。仮に今の会社が月3万円の家賃補助が出ており、転職を希望している会社は家賃補助が0円の場合には、少なくとも年収で36万円以上高くなければ、今の収入を下回ってしまいます。福利厚生に関しては今の会社の制度や仕組みを理解していない方も多いので、これを期に理解しておきましょう。

また、希望の年収があればしっかり主張しましょう。転職は「年収を上げるため」だけにするものではないです。希望の職種に就くことが目的であったり、自分を成長させるために選んだりする事もあります。但し、いずれの場合には年収は大事な要素になります。何故なら、年収だけが、ハッキリと数字に表してあなたを評価するものだからです。自分の評価に対してはプライドを持ち主張しましょう。

・勤務地について

年収の次に多い交渉が勤務地です。全国転勤が必須の企業で「転勤したくない」と主張をするのは筋が違うので避けたほうが良いですが、転勤したくない理由が明確(家庭環境で実家から離れたくない場合など)であるなら、しっかりと主張しておきましょう。

大事な点は入社後もそれが守られ続けるかどうかです。面接担当の一社員と口約束を交わしても不安なので、人事責任者や役員クラスの方と話をしておきたいです。

但し、勤務地に関しては、恐らくどの会社も「絶対」はありません。雇用契約書にそこまでを盛り込むことはしないでしょう。従って、本当に転勤が出来ない状態であれば、そもそも転勤が絶対にない会社を選ぶべきです。

・入社時期について

この入社時期も企業の方針で違います。次の章で詳細を話しますが、今の会社をスムーズに辞められるように下準備だけはしておきましょう。早急に人が欲しい会社は、それこそ1ヵ月程度で入社するように言います。入社時期を伝える時の注意点は「無理な時期は絶対に言わない」という事です。今の会社を辞める事が容易だと思っている方ですら、諸々手続きに時間がかかったりします。従って、今の会社と話合い終わるまでは明確な時期を伝えることは避けましょう。

■まとめ

とにかく交渉に関しては物おじせずに主張する事です。勿論、こちらの主張ばかり言ってはいけません。しかし、「自分はこうしたい」という主張は、ちゃんとした理由と一緒に相手へ伝える事が結果的には企業にとっても自分にとっても良い事なのです。