前章に引き続き、具体的な質問に対しての、回答のポイントについてご説明致します。

■企業の志望動機

少々話が前後しますが、前章で申し上げた「転職理由」の話をする時に、「企業」の志望動機も合わせて聞かれるケースがあります。例えば、「どうして数ある会社の中で弊社を希望したのですか?」という内容です。

その時に、「安定している」や「業績が右肩上がりで成長が見込める」のような回答は避けたほうが良いです。勿論、「なりたい自分」の中に上記のような条件が備わっている事が必須であれば、企業を志望した理由にしても構いませんが、あまりそういうケースはないと思います。

それよりも「経営理念」や「扱っている商品」、「顧客」の方が、自分の「軸」に繋げやすいケースが多いので、まずはそこから考えるようにしましょう。

■「強み、弱み」について

この質問は良くされる質問の一つですが、回答しにくい質問でもあります。これは別の章でもお話しをした「長所、短所」と同じ考え方です。企業が見たいポイントは「客観的に自分を見ているか」という点と「その根拠となる経験を聞きたい」という点です。

例えば、「私の強みは後輩への『マネジメント能力』です。社会人2年目の時から毎年10人程度入社する新人の教育責任者を務めており、延べ50人ほどの新人を育ててきました。その中で培ったノウハウは自分の強みだと考えます。」という回答です。

その後の「具体的には・・・」という手法の話や、結果的にその新人たちがどのように成長していったかのエピソードも、勿論まとめておく必要があります。しかし、それは相手から更に質問されてきた内容次第です。例えば、企業が聞きたいと思っている事が、「具体的に何を取り組んだのか?」だけの場合は、企業はその内容だけをあなたに質問しますので「結果的に新人がどうなったのか?」の回答は不要です。短時間で相手が聞きたい情報だけを端的に話すようにしましょう。

■入社後どうなっていたいか?

この質問は簡単な質問です。何故なら「なりたい自分」に繋げれば良いからです。大事なポイントは「軸がブレていないか?」「その会社で実現できる範囲か?」「具体的な目標か?」です。

当然、今まで話をした「なりたい自分」と矛盾していてはいけませんし、その会社では実現不可能な事も避けなくてはいけません。例えば「グローバルに活躍したいので、3年後には海外で経験を積み・・」などの回答を、国内を中心に展開しており、ごく少数の社員しか海外では勤務していない会社で回答するのは避けたほうが良いでしょう。

そして、「○○年後」や、「○○に対して、○○の商品を提供する営業」などのように、出来るだけ具体的にイメージ出来るように回答しましょう。「ゆくゆくは会社を担う仕事をしたい」など曖昧且つ漠然と答えると「具体的にいつ?何をしたいのでしょうか?」という突っ込みが入ります。

■自己PRについて

この質問をされるとしたら、面接の最初の方だとは思いますが、考える上での優先順位は低いです。これも前項と同じで「なりたい自分」を語れば問題ないです。「○○という人間になりたいと思い、仕事には○○という意識で励んでいます」のようなイメージです。

ここでも担当者の雰囲気を見て「志望動機」などの話に移っても悪くはないですが、ポイントとしては「自分が大事にしている事」を相手に伝えられれば良いのです。「自分の大事にしている事」とは大抵「なりたい自分(軸)」になりますので、軸を語る事が出来れば問題ありません。

■まとめ

面接で出てくる大体の質問に対しての、回答のポイントは以上になります。お分かりいただけると分かると思いますが、全て「軸(なりたい自分)」を起点にしています。最初の方で「軸を作る」作業を再三してきた理由がお分かり頂けたことと思います。後はこれをポイントに沿って言語化していく作業になります。