それでは、いよいよ面接の「質問内容」についての話に移ります。この章から、出来れば自分が今までまとめた「軸について」や「職歴書」を手元に置いておくと分かり易いと思います。

■現在の仕事内容は?

聞かれる定番の質問として挙げられるのが「現在の仕事内容は?」というものがあります。

この質問の意図は「あなたの経験のうち、弊社に入社したら何が役立ちますか?」という事です。

話し方のポイントは「端的に」「どんな仕事を」「誰と」していたかを語る事です。

1.単純に、今までの仕事内容を話しましょう。例えば飲料メーカーにお勤めの方であれば、「入社から4年目までは外回りの営業で、1日数店舗の担当店を周り、受注と納品を行いました。5年目から内勤として、『どの企業にいくら投資すれば利益が大きくなるか』という内容のマーケティングを行い、10人の課のサブリーダーとして後輩の指導にも当たっていました。」のような端的な表現にしましょう。

ここで色々と「得た経験」や「どういう想いで仕事に励んでいたか」を話したいところですが、相手の返答を待ちましょう。相手が「聞いてきたポイント」が「相手が見極めたいポイントなのです。」

2.ここで「サブリーダーとしては具体的に何をしたのですか?」という質問をされれば「リーダーとしての素養」を知りたいという事です。従って、ここでは「サブリーダー」という立場で「何を意識」して、「何を具体的に行ったか」を的確に語りましょう。

例えば、「サブリーダーとして、3人の後輩の日々の進捗管理をし、週に一回、担当をしている会社の報告を受け改善点を促しました。この仕事は、経験がモノを言う側面がありますので、なるべく後輩の目線に立ち、疑問点などを先回りしてレクチャーするよう心がけました。」のようなイメージです。

3.「1」の話をした後に、「5年目に異動されたという事ですが、ご本人の意志ですか?それとも単純に辞令でしょうか?」のような質問があった場合、「あなたはどんな思いで仕事に取り組み、何をしたいと思っていますか?」というような趣旨があります。

回答例としては、「私の意志で異動願いを出しました。入社当初から『会社全体の利益をもたらす仕事をしたい』と常々思っていました。4年間は現場を周り、ある程度現場の声や、本当に必要としている商品を把握できたので、その経験を活かしてもっと広い範囲で影響を与えられるマーケティングの仕事をしたいと思ったのが理由です。」といったような内容です。

大事な事は相手の質問の趣旨を汲み取り、自分の「軸」を交えている所です。仮に異動を希望していなかったとしても、「○○という軸があり、異動によって○○を得られたので結果的に良かったです。」のように「軸」と繋げて答えられるようにしておきましょう。

ここでの注意点も「語りすぎない」事です。あくまで質問者が聞きたいのは、あなたの「軸(なりたい自分)」ではなく、「どんな思いで仕事に取組み、何をしたいか?」です。その論点だけはズレないようにしましょう。

■まとめ

いかがでしょうか?相手が伝えたい事を把握して端的に答えるのは意外と難しいです。しかし、実は、それは良い傾向でもあります。相手に伝えたい事があるほど、自分の中で「何をしたい」「どうなりたい」という軸がハッキリとあると言う事です。

大事なことはそれを「少しずつ」伝える事です。相手も一気に知ることは出来ないので、「この質問では○○を聞こう。次の質問で○○を聞こう」と目的を分けているはずです。それらの質問のトータルで「自分」を伝えれば良いので、決して一つの質問だけで全てを伝えようとは思わないでください。

私が今回記載した「趣旨」や「質問者が聞きたい事」はあくまで私の経験則を踏まえた参考です。会社によって、また担当によっても趣旨は異なってきますが、大事なことは「その趣旨を汲み取って端的に答える事」です。